Posted on: 2020年4月1日 Posted by: 對馬拓 Comments: 0

Label – Luxury / Run For Cover 
Release – 2019/03/01 

スウェーデン出身のシューゲイザー・バンド、Westkust(ウェストカスト)の2ndアルバム。前作から4年ぶりとなった。元々ポストパンク・バンド Makthaverskan(マクサヴァスカン)のHugoとGustavが立ち上げたバンドだったが、二人は脱退。今作では新たなギタリストとしてBrianを迎え、これまで男女混声だったヴォーカルも全曲Juliaがつとめることになった。そして、こういった体制の一新がもたらした化学変化は想像以上だった。

Brainのギター・ワークは印象的なフレーズを連発し、シューゲイザー・ファンのスイート・スポットをダイレクトに突良いてくる。前作では所々に感じられたポストパンクの要素は完全に鳴りを潜め、センチメンタリズムと疾走感を纏ったシューゲイズ・ポップに振り切ったサウンドを展開。キャッチーなメロディーは相変わらずだが、Juliaのドリーミーかつ伸びやかなヴォーカルが全面的にフィーチャーされたことで、より甘酸っぱさが際立っている。「Cotton Skies」は今作の大きなハイライトだろう。

とにかく鳴っている音の全てが心地良く、前作に比べて格段に洗練されたアレンジとアンサンブルに圧倒されてしまう。全9曲約30分という短尺ながら、その密度と完成度の高さは現行バンドの中でも随一ではないだろうか。

text by osushitabeiko