Posted on: 2023年9月9日 Posted by: 對馬拓 Comments: 0

MoritaSaki in the pool──メンバーは男女4名、どうやら“モリタサキ”はメンバーにはいない。これが、彼ら/彼女らと対面する前の時点で知っていた、このバンドに関する情報の全てだった。あまりにも得体が知れなかった。しかし、極度に情報が削がれた“無色”の状態で、純粋に音を音として聴けたことが何よりラッキーだったし、その出会い方が正解だった、と今回のインタビューを通して強く感じた。

となると、まだMoritaSaki in the poolに出会っていない人は、この記事を読むべきではないのかもしれない。つまりこれ以上ネタバレを食らいたくなければそっとリンクを閉じ、まずは音源を聴いてみることをオススメしたい。現在(2023年9月時点)リリースされている作品は2枚のEPと2枚のシングル。ストリーミングでも聴ける。1st EPのCDはこの記事を読む頃には売り切れているかもしれない、でも盤を買う価値はありまくりだ。そうやって一通り楽しんだらここに戻ってきてほしい──その時にはもう、あなたはいつかの“モリタサキ”をプールサイドで幻視していることだろう。

インタビュー/文/編集=對馬拓
写真=井上恵美梨

* * *

■ 全員サポートです

──インタビューは初めてですよね。

リク はい、そうです。初めては對馬さん(筆者)がいいなと思ってたので。

──ありがとうございます。よろしくしお願いします。明かされてないバンドの情報も多いと思うので、バイオグラフィー的なものを作る感じで記事を組み立てられたらと思います。じゃあ、1人ずつ自己紹介を。

ニノ ギター(サポート)のニノミヤタイガです。

マキ ドラム/コーラス(サポート)のシバタマキです。

ナツミ ベース/ヴォーカル(サポート)のヘイケナツミです。

リク ギター/ヴォーカル(サポート)のイシハラリクです。お願いします。

〈L→R〉ニノミヤタイガ(Gt.)イシハラリク(Gt. Vo.)シバタマキ(Dr. Cho.)ヘイケナツミ(Ba. Vo.)

──まずバンド結成の経緯を聞きたいです。4人はどうやって出会ったのでしょうか。

リク 最初は1人でやろうと思って曲だけ作ったんですけど、その曲たちでライブやるから「サポートでスタジオ来てください」ってフットワーク軽そうなやつに声かけて、結成。いつの間にやらみんな正規メンバーに。

ニノ でも今は全員がサポート・メンバーになってしまった。

リク そうなんですよ。ノルマがあるライブで、“メンバー1人あたりで取られる”みたいなのをたまに見かけてたんですけど、「サポートってどうなるんですか」って聞いたら「サポートの分は別にノルマないですよ」って言われたから、「全員サポートです」って。笑

──すげえ。笑

リク で、メンバーあたりにギャラが出る日とかに全員加入します。

一同 笑

リク ナツミちゃんはスタジオの前日だったよね。元々、別のベース・ヴォーカルを誘ってたんですけど、当時コロナ禍ど真ん中でその子がコロナにかかってしまって、最初のスタジオに来れなくなって。ほぼ初心者やったし、1回でも練習できないとクオリティの維持も難しいから、代役を立てようってなって。それで前日の夜9時ぐらいに「5曲覚えてきてもらっていいですか?」って連絡して。

──5曲覚えたんですか?

ナツミ 歌詞見ながらでしたけど、簡単やったし。

──すごい。それっていつぐらいの話ですか?

ニノ 2021年の夏くらいですね。

──みなさん元々リクさんのお知り合いだったんでしょうか。

リク 大学のサークルが一緒で。

マキ 先輩。

ニノ 僕はリクさんと一個違いの後輩で、一緒に別のバンドをやってたりしてて、その流れで。サークルはみんな一緒やったんですけど、他のバンドもやってたのもあって僕はあんまり行ってなかったんです。だから、ほぼ2人(ナツミとマキ)は初対面みたいな形で。

マキ 怖い人だと思ってました。笑

──出身はみなさん関西ですか?

ニノ 結構バラバラ。兵庫(ナツミ)、滋賀(リク)、京都(ニノ)、鳥取(マキ)。

──鳥取!

マキ はるばる出てきました。出てきたら拾われました。

ニノ みんな集まったのは京都ですね。大学が京都なので。拠点は京都です。

■ バンド名に音楽が左右されてしまうことが嫌

──MoritaSaki in the poolというバンド名についてですが、これはリクさんがソロでやり始めた頃からあった名前ですか?

リク そうです。天啓ですよね、あれは。降りてきましたね。「あ、これしかないな」って。俺「これしかないな」っていうこと以外やらないようにしてるんですよ。だからそれまでバンド名は決めてなくて。

──“モリタサキ”さんは実在するということですが、それについてどこまで聞いていいのか。

リク 全然いいですよ。

──なぜ“モリタサキ”さんを名前に冠したんですか?

リク それはちゃんと理由があって。“フットワークとリズムの合う人間”っていうのをめちゃくちゃ大事にしてるんですよ。人としてよりもタイミングが合うやつ。モリタサキって、それの究極なんですよ。ただ家が近くて、ただ学校が同じで、ただ登下校のタイミングが一緒っていうだけのやつで、全然仲良くない。でも人間としては全然合わないけど、タイミングが合うから一緒にいたら、(人間として)合わないどうしでも合わないなりの付き合い方を学んでいけた。超いいところにいたんですよ。それで「じゃあ契約料払うんで」って言って、写真と名前を使わせてもらって。年間2,200円(税込)。

一同 笑

リク 「顔を隠すという条件で、写真と名前の使用が完全に譲渡される」という契約でやらせてもらっております。

── 一緒にバンドをやるのではなくて、名前とイメージを借りるっていう。

リク ちょうどいいんですよね。ほんまに印象がないんですよ。普通のやつで。どういう人間なのかいまだに分からない。印象が強いバンド名にしたくなかったんですよ。バンド名に音楽が左右されてしまうことが嫌で、そうなると人名が一番印象が薄いというか、中に何が入ってるかわからない“無の箱”というか。

──“記号”的な。

リク 特にその中でも、接触回数は多くて愛着は持ってるのに、中身が一切分からない人間のベストは、モリタサキ。

──特定のイメージを想起させないものがバンド名になっているとなると、僕もモリタサキさんが誰なのかは知らない方がいいですね。

リク そうですね。でもバレても大丈夫ですよ。マジで中身がない。笑

──いや、それはそれでどうなの?笑 怒られますよ。笑

リク 会っても誰も“掴めない”ので大丈夫です。

──たまにライブに来てるんでしたっけ。

リク 1回だけ。『Total Feedback』(2023年2月26日開催)に。

ニノ でも僕らには絶対に紹介しないんですよ。僕は後ろ姿だけ見て、「あれがそうだったんですか?」みたいな感じ。

■ プールをコワーキング・スペースだと思って使ってます

──バンド名の「プール」というのはリクさんにとって何なんでしょうか。

リク プールは俺の原風景ですね。“プールの中で聴く音楽”っていうのを追い求めた結果、プールの印象だけは入れていいって思ったんですよ。モリタサキって無色じゃないですか。そうやって全部を無色で統一した中に、たまに色のある固有名詞を入れると、その色だけを見せることができる。THEE MICHELLE GUN ELEPHANTの「世界の終わり」の歌詞って、“無”の単語しかないんですよ。そういう中で“紅茶”と“パン”っていう言葉が現れた時に、その印象が曲の情景として浮かぶなと思って、それってすごいことだなって。

──1st EP『This is a Portrait of MoritaSaki.』の歌詞カードの写真もプールですか?

リク ウォータースライダーの写真はプールですね。他はプールの写真ではないんですけど、別にプールの中だけを描く必要はないんですよ。最終的に聴くのがプールであればいい。

──歌詞にも“高架下”とかそういう他の場所が出てきたりしますもんね。

リク 結局それを思い出してるのがプールなんで。

──プールで曲を書いてるんでしたっけ?

リク プールサイドでずっとノートに書いてます。對馬さんはものを書く人だから分かると思うんですけど、書いていると、よく掘り進められる時間がまずあって、でも岩盤に当たる瞬間ってあるじゃないすか。頑張ってひねり出して書こうとする、つまらない時間。あの時間って、もう推進力がないのにずっと岩盤を掘り続けようとしてるから、カスみたいなものしか出てこないんですよ。でもその岩盤っていつか来るから、そのタイミングで泳ぎに行って、次は泳ぎながら考えるんですよ。背泳ぎしながらずっと考え事をして、頭の中にいろんなものが出来上がっていったら、それをドリルにできるから、またプールサイドに戻って岩盤を砕いて。それを交互にやるっていう。泳いでる時に考え事が溢れすぎてまとまらなくなってきたら、それはそっちの岩盤なんで、プールサイドに移る。座りと運動を交互に繰り返すっていうのをやってますね。

──へえ〜!

リク あと、プールって匂いが塩素で統一されてるから、無駄なものが入ってこない。嗅覚を曲に入れたくないっていうのがすごいあって。味覚もなんですけど。それらがプールには一切ない。味もなければ、飲食物の持ち込みもできないし。俺はもうプールをコワーキング・スペースだと思って使ってます。

──そんな人、他にいないですよ。笑 ちゃんと泳いでたんですね。ただ書いてるだけだと思ってました。

リク 半分は泳いで、半分は座ってます。

■ ムードだけを食って生きてるんですよ

──だいぶバンドのことが分かってきました。最初は本当に得体が知れなかったんです。その分、先入観なく聴けたっていうのはあって。個人的には、死んだ僕の彼女を思わせる男女ユニゾン・ヴォーカルと、ART-SCHOOLを思わせるギター・フレーズ、っていう印象が強いんですが、それも真似事ではなくバンドのシグネチャーになっている感覚があります。この辺りはどこまで意識的なんでしょうか。

リク ブロックだと思ってるんで、作曲って。いろんなところから拾ってきたブロックをどう合わせるか。だから、そのブロックのパーツにそういう音楽たちがある。ただ、ブロックにする上で取捨選択というか、このバンドのここは好きだけどここは好きじゃない、みたいなのが大事かな。

──ある種、いいとこ取りというか。

リク 自分にとってのいいところを拾い集めてくる、みたいなイメージかもしれません。

──以前みなさんと喋った記憶では、ART-SCHOOLの「YOU」がバンドのコンセプトの一つとしてある、というお話だったような。

リク それはありますね。すごくやりたいことやってる曲。でもそれは曲作りの話ですね。質感はあんまり意識してなくて。そもそも曲作りのことを大事にし始めたのって最近で、それまでは結構どうでもいいと思ってたんですよ。“歌詞がどうでもいい”派閥と、“サウンドがどうでもいい”派閥があると思うんですけど、俺は“曲自体どうでもいい”派閥で。空気さえあれば。ムードだけを食って生きてるんですよ、俺。だからムードさえ好みのものなら何でも良くて、プールの空気感とかムードを一番阻害しないのが「YOU」だったんですよ。こんなに普遍的に全ての感情がこもってる曲はないと思って、超感動しました。男でも女でもないし、過去でも未来でもない。だから男女ツイン・ヴォーカルって大事だなと思いますし、直接的な言語表現がないのも、いろんな受け皿が用意されてる感じがして心地が良い。そのバランスがすごい曲で。

──そもそもリクさんが音楽活動を始めたきっかけになったアーティストって誰ですか?

リク このバンドって言うなら、それこそcruyff in the bedroomですよ。「tiny dancer」っていう曲があって、それが超プールの音で。俺が人生で最初に「音楽いいな」って思ったのはプールの中で流れてた曲を聴いた時で。それからずっと「プールの中で聴いたら何の曲でもいい」って思ってたんですけど、その中でも「tiny dancer」は質感というかサウンドが究極にそれで。「あ、バンドでできるんだ」って思って。本人はそんな風にしようとして作ってるわけじゃないと思うんですけど。

──そうでしたか。ここでTotal Feedbackとも繋がってくるわけですね(※cruyff in the bedroomのハタユウスケは『Total Feedback』の主催)。

リク あの曲はすげえっす。死んだ僕の彼女の石川さんも好きらしいですよ。

──答え合わせみたいな感じがしますね。

リク そうですね。好みが多分近いんだろうなと。

■ 都会に来たらいっぱい情報あるんで

──この流れで、他の3人はどういうきっかけで音楽やバンドを始めたのか聞きたいです。

ナツミ うーん、音楽が好きで……それだけ。

一同 笑

ニノ 大物!笑

──どういう系統の音楽が好きですか? もしくは一番最初に好きになった音楽とか。

ナツミ 一番最初に好きになったのはORANGE RANGEとかかな。幼稚園の時にお父さんが狂ったように聴いてて、私も「最高!」ってなってから、自分でも色々探すようになった。

──バンド活動や楽器を始めたきっかけは?

ナツミ SPYAIRがめっちゃ好きやって。歌詞を書いてるベースのMOMIKENにめっちゃ憧れを持って。ベースに憧れを持ったというよりは、歌詞を書いてるMOMIKENが好きでベースを始めて、大学に行ったらサークルがあったので入ってみました。

──じゃあ、系統としては日本のロックが好きなんですね。

ナツミ そうですね。

リク 平成じゃない? ナツミちゃんの好きなものって多分、平成の質感。SPYAIRとかORANGE RANGEって全部そうやんか。

ナツミ ふぅ〜ん?

一同 笑

──シューゲイザーは今になって聴くようになりましたか?

ナツミ 大学1回生の時に仲良かった男の子が、スーパーカーめっちゃ好きやって。AIRCRAFTの石川翔理くんなんですけど。その子にスーパーカーをずっと聴かされて。あんまり人からすすめられたものを好きになれへんから最初は良さが分からなかったんですけど、『スリーアウトチェンジ』をずっと聴いてたら歌詞がめっちゃ好きになって、音も好きになって。それから(シューゲイザーも)聴くようになったかな。THE NOVEMBERSとかはライブを観て感動して聴くようになりました。

──シバタさんは?

マキ 私はまず、地元が田舎すぎて情報が隔てられすぎてて。笑 Wi-Fiも通ってなかったから家でパソコンとかも見れなくて。だから情報源はMステやったんですけど、ポルノグラフィティの「サウダージ」を観た時に衝撃やって。それまで聴いてる音楽はお母さんが好きなSMAPぐらいやったから、「かっこいい!」ってなって、まず吹奏楽に入ろうって決めて。でも4人しかいない吹奏楽部やったから……。

ニノ 田舎やなー!

マキ パーカッションも人が足りないからドラムやったんですよ。で、ドラムしてる先輩がめっちゃ美人やって、その先輩と仲良くなりたくてドラムを始めて。でも吹奏楽部やったから、「なんかポルノグラフィティじゃない……」って思って、じゃあポルノグラフィティをやるにはどうしたらいいんやって思って。

リク 吹奏楽をポルノグラフィティ近づけたかったんだ。笑

マキ それで悩んでた時に、音楽雑誌を買って読んでみたら、その時初めてビジュアル系の人たちを見て。GACKTとかシドとかだったんですけど、「めっちゃ綺麗!」って。多分、自分の中に“耽美さ”みたいなのが重要なポジションにあって、今度はそっちに惹かれて。じゃあそういう曲をやるにはどうしたらいいんだと思ってたら、地元のハードロック好きの30〜40代くらいのおじさんたちとたまたま繋がりができて、その人たちとの会話にどっぷり浸かるようになって。

──すごいな。笑

マキ バンドを始めたのはその頃です。でもコピーばっかりやってて。そのおじさんたちと一緒にいるから「聖飢魔IIかっこいい!」ってなったり。BUCK-TICKもコピーしたし、ちょっと昔のビジュアル系とかジャパメタとかも好きになって。まだその時は洋楽のかっこよさも分からなかったし、シューゲイザーも全然このバンドを組むまで興味なかったです。なんか……自分がコピーしたり演奏したりすると、その曲めっちゃ嫌いになっちゃうんですよ。けど、モリタサキはそれがなくて。そこからシューゲイザーをちゃんと聴こうってなって。大人になってから改めてPlastic Treeにハマったんですけど、それは多分シューゲイザーからの文脈とかも理解できるようになったからだと思いますね。都会に来たらいっぱい情報あるんで。笑

──そんなに田舎なんですね。

マキ 小学校は1学年14人とか。だから音楽好きな人自体がそんなにおらんみたいな感じ。

──ですよね。コミュニティも必然的に上の世代になっちゃう。

マキ 「このおじさん、めっちゃギター弾けてかっけえ!」みたいな。

一同 笑

マキ “早弾き仙人”とか“ツーバス仙人”みたいなのが何人もいて。笑

リク 一つの技術だけをやり過ぎて仙人になった人がいるって地方あるあるよな。

マキ そういう人が集まってDream Theaterのコピーとかしてて。そういうところで育ったからジャキついた曲が好きなんだと思う。

──面白いですね。じゃあニノミヤさん。

ニノ 僕あんま面白くないんですけど……。

──いや、面白さを求めてるわけじゃないです。笑

リク 王道見せてやれ!

ニノ 3兄弟の末っ子で、兄ちゃんたちは野球とかスポーツに熱中してて、僕は好きなものがない状態で小学生の頃を過ごしてたんですけど、小5か小6の時に何気なくお兄ちゃんのiPodを借りて聴いたBUMP OF CHICKENがめちゃくちゃかっこよくて。初めて熱中したものが音楽で、「いつかバンドでギター・ヴォーカルになってバンプみたいになるんだ!」みたいな夢を持って。そこからギターを弾きだして、軽音楽部がある高校を探して入ってバンドを組みました。でも結局ヴォーカルに自信がなくてリード・ギターをずっとやってたら、声をかけてもらえるようになって。ある時、先輩のライブイベントに呼んでもらうってなったんですけど、せっかくなら曲を作ろうと思って、それまでコピー・バンドしかしてなかったけどオリジナル曲を作ったら評判良くて。周りに認められた経験があんまりなかったから「これをずっと続けていきたい」って思いました。ただ、当時はアジカンとかロキノン系の音楽ばかりやってたんですけど、バンドっていうよりはどんどんギターが好きになっていって。Guns N’ Rosesのスラッシュとか、ブルース・ロック系のレイ・ヴォーンとかケニー・ウェイン・シェパードとか、めっちゃ好きになって。そうなると、自分がやってるバンドとはちょっと違ってくるというか。

──乖離がありますよね。

ニノ でも、自分のやりたいこととは違うと思いながらギター・ロック・バンドみたいなのをずっとやってたんですよ。滋賀のシーンだと、もちろん揺らぎとかもいたんですけど、WOMCADOLEとか閃光ライオット系の人たちがメジャーなところにいたので、当然のようにそういう音楽をやり続けてて。ギターを弾き続ける理由が欲しくてずっとバンドを続けてるっていう感じだったんです。そんな中で大学に入って、リクさんとTHE NOVEMBERSのコピーとかを始めて、ちょうど僕もART-SCHOOLとかにハマってた頃だったので、そこからシューゲイズ・サウンドに惹かれていくようになりました。それでMoritaSaki in the poolを組んで、やっと自分のやりたいことをやれてる気がしますね。

──めちゃくちゃいい話じゃないですか! そしてみんなバラバラですね。

一同 笑

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EPを作る以外のことは自分にとって嘘

Author

對馬拓
對馬拓Taku Tsushima
Sleep like a pillow主宰。編集、執筆、DTP、イベント企画、DJなど。ストレンジなシューゲイズが好きです。座右の銘は「果報は寝て待て」。札幌出身。