Posted on: 2020年4月1日 Posted by: 鴉鷺 Comments: 0

Label – Luxury 
Release – 2015/04/22 

スウェーデン出身のシューゲイザー・バンド、Westkust(ウェストカスト)による1st​アルバム。シューゲイザー史に残る歴史的名盤。 

青白い感傷を伴ってリリカルかつエモーショナルに空間を支配する轟音ギターと、シューゲイザーらしい甘い感情を想起させる男女混成ヴォーカル、そしてパンキッシュに疾走するリズム隊。所謂My Bloody Valentine​的な轟音とは趣の違うサウンドながら、それでも 確かに空間を埋め尽くす新しいシューゲイザー・サウンドとして響いた。

ギタリスト二人が元々ポストパンク出身という点が作用したのかサウンドにもそのような趣があり、​My Bloody ValentineがRamonesの影響を受けて互いに幸福な関係を結んだように、彼らもポストパンクとの蜜月を楽しんでいるようだ。

text:aro

Author

鴉鷺
鴉鷺Aro
大阪を拠点に活動する音楽ライター/歌人/レーベル主宰者。Sleep like a pillowでの執筆や海外アーティストへのインタビューの他、遠泳音楽(=Angelic Post-Shoegaze)レーベル「Siren for Charlotte」を共同オーナーとして運営し、主宰を務める短歌同人「天蓋短歌会」、詩歌同人「偽ドキドキ文芸部」にて活動している。好きなアニメはserial experiments lain、映画監督はタル・ベーラ。