Posted on: 2020年6月12日 Posted by: 對馬拓 Comments: 0

Label – Taang! Records 
Release – 1992/09/?? 

当時、英国で全盛期を迎えていたシューゲイザーを米国で受け継ぎ、シーンの衰退期でも我が道を歩んだSwirlies(スワーリーズ)。かの『Loveless』と同じ年にリリースされた記念すべき1st EPは、やはり全体的にMy Bloody Valentineからの影響が大きいように感じる。

気怠げな男女ヴォーカルはケヴィンとビリンダを想起せずにはいられないし、サウンドもテープが伸びきった『Isn’t Anything』のようだ。「Sarah Sitting」の機関銃のようなドラムは「Nothing Much To Lose」へのオマージュだろう。

ただ、パンク系のレーベルからリリースされているだけあって、所々で飛び出す荒々しいノイズ・ギターやシャウトなど、ハードコアな要素も見え隠れ。全体を覆うローファイな感触もシューゲイザーとしては異質。今にも鎖が切れそうな暴走寸前の猛犬のように、ただならぬ緊張感に溢れた作品。

text by osushitabeiko

Author

對馬拓
對馬拓Taku Tsushima
Sleep like a pillow主宰。札幌出身。音楽ブログの運営やディスクユニオンのスタッフなどを経て、現在はライター/編集者が本業。主な実績は、揺らぎ、SPOOL、pollyなどへのインタビュー、Tapeworms『Funtastic』CDライナー執筆など。座右の銘は「果報は寝て待て」。