Posted on: 2021年1月6日 Posted by: 鴉鷺 Comments: 0

Label – North American Recordings 
Release – 1999/11/01 

UK・ロンドンを拠点に1998年~2004年まで活動していたドリームポップ・バンド、Picture Centerによる1stアルバム。

「神が創った天国と地球の不思議」というタイトルとクリスチャン・フォークの影響が強い作風が示唆する通り、恐らくクリスチャンが構成するバンドだと思われる。現世から離れたエセリアルな雰囲気を感じるが、Cocteau Twinsのような耽美路線とはまた違う、牧歌的かつスロウコアの影響を感じる音像で90年代ドリームポップにはあまり見られない作風となっている。アルバムのピークであるクリスチャン・フォーク的な楽曲「Fade」 からドラマティックなドリームポップ「Forever」の流れが美しく、この一点だけでも聴く理由は十分。牧歌と幻想のクリスチャン・ドリームポップ。

text by aro

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鴉鷺
鴉鷺Aro
大阪を拠点に活動する音楽ライター/歌人/レーベル主宰者。Sleep like a pillowでの執筆や海外アーティストへのインタビューの他、遠泳音楽(=Angelic Post-Shoegaze)レーベル「Siren for Charlotte」を共同オーナーとして運営し、主宰を務める短歌同人「天蓋短歌会」、詩歌同人「偽ドキドキ文芸部」にて活動している。好きなアニメはserial experiments lain、映画監督はタル・ベーラ。