【寄稿】それぞれの『Loveless』──きっかけはきのこ帝国「海と花束」だった

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2021年11月4日、My Bloody Valentineが1991年にリリースした2ndアルバム『Loveless』が30周年を迎えた。これを記念し、弊メディアでは『Loveless』のレビューを公募。お送りいただいた文章を随時掲載していく。様々なリスナーによる「それぞれの『Loveless』」を楽しんでいただきたい。

【募集中】原稿は下記フォームまで
https://forms.gle/vwVtdo56v58Doe8z7

■ ライブを観ているかのような興奮

まず、僕がシューゲイザーと出会ったきっかけは、友達の紹介できのこ帝国の「海と花束」を聴いたことだった。この曲をきっかけにシューゲイザーについて知りたくなり、シューゲイザーとは何かを調べた。すると、My Bloody Valentineがシューゲイザーの代表的なバンドである、と書いてあった。「Only Shallow」をYouTubeで見つけ、手始めに聴いてみた。正直、この時はノイズばかりで理解できず、全くハマらなかった。

だか、何故かそんなに好きじゃなかったのに聴きたくなってしまい、他の曲も聴き出すことに。My Bloody Valentineの曲はスルメだ。そう思った僕は、『Loveless』をアルバム通して聴いた。1曲目から11曲目までほぼ止まることなくどんどん進んでいくこのアルバムを最後まで聴く頃には、完全に僕は『Loveless』の虜になり、シューゲイザー沼にハマることとなった。

そんな僕が『Loveless』の中でも特に一番好きな曲は「Soon」。ノイズとパーカッションのリズムが混ざり合い、最高に心地良い。そして、何よりこの曲で好きなのは「What You Want」のアウトロからの繋ぎ。アウトロのリフがフェードアウトしながら「Soon」のパーカッションと繋がるこの繋ぎは、ライブを観ているかのような興奮を生み出してくれる。言い過ぎだ、と思う人もいるかもしれないが、『Loveless』は他のシューゲイザー・バンドのアルバムにも、他のMy Bloody Valentineのアルバムにも勝つことはないのではないかと僕は思う。ここまで予算をかけて、ここまでの完成度を持つアルバムを超えるのは不可能なのだ。そんな持論を持つ僕でも当然、次のMy Bloody Valentineのアルバムは楽しみで、これからのMy Bloody Valentineにも大きな期待を持っている。ぜひ次のアルバムを引っ提げて日本へライブに来て、『Loveless』の音を日本に響かせて欲しい。

(文=Tsubasa)

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