“私”はどこまでが“私”なのか？ Blume popoがEP『Body Meets Dress』をリリース

オルタナティヴ・ロック・バンド、Blume popoによる4年ぶりのEP『Body Meets Dress』が2月14日（水）にリリースされた。

活動休止と再開を経て、形態を大きく変えたBlume popoにとって、本作はバンドの第二章の幕開けを告げるEPである。“Blume popo 第二章”の作品における特徴の一つは、コンポーザーである横田がドイツ・デュッセルドルフに拠点を置き、その他メンバーは日本に拠点を置くという、国境を超えた二拠点での活動にある。4曲目の「まなざし」に見られるエレクトロを駆使したサウンドの背景には、ドイツのリアルタイムな音楽カルチャーからの影響が見てとれる。このような絶妙なバランス感のサウンド・メイクを支えるのは、Blume popoの結成当初から支え続けるエンジニア、田村雄平。本作のカバーワークはドイツ・ベルリンを拠点に活動する写真家、Taichi Hishikawaによるもの。ジャケットに写る、曖昧な光にゆらめく像は、Blume popoの哲学を象徴しているようだ。

本作『Body Meets Dress』のテーマは自己同一性、および自我について。「“私”はどこまでが“私”であり、それは一体何が規定するのか」という問いに対して、さまざまな角度から考察した一枚である。シューゲイザーやオルタナティヴをバックボーンとし、8年間のキャリアで身につけた揺るぎないBlume popo独自の音像に、本作ではさらに磨きがかけられ、リスナーはこれまで以上に高い解像度で作品を受け取ることができるだろう。

なお、Blume popoはpollyと共に中国3都市をまわるツアーを控えている他、3月15日（金）には東京にてOaiko主催の企画、3月22日（金）には大阪にて自主企画を開催。

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