Best Shoegaze Albums 2020

Feature

一年間の総まとめとして、その年にリリースされたシューゲイザーおよびドリームポップなど周辺ジャンルの作品を一挙に紹介する「Best Shoegaze Albums」企画。好評だった2019年に続き、今年も「Best Shoegaze Singles 2020」「Best Shoegaze Albums 2020」と題し、より充実した内容でお届けしたい。

「Best Shoegaze Singles 2020」はこちら。

いよいよ今回は、2020年にリリースされた注目のアルバム/ミニアルバム/EPを「Best Shoegaze Albums 2020」としてまとめ、ランキング形式でお送りする。なお、一位はライター二名がそれぞれ選出した作品を一枚ずつ掲載している。最後のページには企画盤やオムニバスなどもまとめた。全ての作品にコメント付き。2020年のシューゲイザー・シーンの振り返りに本稿を役立てていただければ幸いだ。

text by おすしたべいこ osushitabeiko / 鴉鷺 aro


118. Flowerbed – Hollow

Label – Self Released
Release – 2020/12/12

アメリカ・テキサス州を拠点に活動するシューゲイザー・バンド、Flowerbedの2nd EP。逆回転のイントロから直球の爽やかなシューゲイザーに突入する「for you」で心を鷲掴みにされた。北欧の淡いシューゲイザーを彷彿とさせる秀作。(aro)


117. Lost Tapes – Quoting Salter

Label – Sunday Records
Release – 2020/11/020

スペインを拠点に活動するドリームポップ・バンド、Lost Tapesの2nd EP。名盤『Let’s Get Lost』から4年が経ち、よりドリーミーに深化した内容。甘いヴォーカルと楽曲は健在で素晴らしかった。(aro)


116. Gum Country – Somewhere

Label – Waterslide
Release – 2020/06/19

The CourtneysのヴォーカルであるCourtney Looveが参加するアメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルスのシューゲイザー/インディーロック・バンド、Gum Countryのデビュー・アルバム。ローファイで甘い質感とYuckを想起させる様な爽快なサウンドが心地良く響く名盤。(aro)


115. topographies – Difference & Repetition

Label – Dream
Release – 2020/02/14

アメリカ・カリフォルニア州サンフランシスコを拠点に活動するシューゲイザー・バンド、topographiesの最新EP。瞑想的になったDIIVにポストパンクをミックスしたような内容で、ディープなエコーに陶酔出来る一枚。直近のアルバム『Ideal Form』も優れた内容。(aro)


114. Huan Huan – 水可以去任何地方

Label – Self Released
Release – 2020/10/16

台湾を拠点に活動するドリームポップ/フォーク・バンド、Huan Huan(緩緩)の1stアルバム。透明で夢幻的なフォークというか、業や毒気を一切感じない内容で精神が浄化されるような思いで聴いていた。「水は何処にでも流れる」という詩的なアルバム・タイトルも素晴らしい。(aro)


113. Alex Chilltown – Eulogies

Label – fear of missing out records
Release – 2020/01/24

UK・ロンドンのJosh Esawによるプロジェクト、Alex Chilltown(アレックス・チルタウン)のデビュー・アルバム。崇高な雰囲気を醸し出すシンセサイザーや低体温なヴォーカルと、時折壁のように迫ってくる轟音ギターの対比が美しい、ゴシックかつエセリアルなドリームポップ。(osushitabeiko)


112. Perlee – Half Seen Figure

Label – Self Released
Release – 2020/08/14

ドイツ・ベルリンを拠点に活動するドリームポップ・バンド、Perleeの最新EP。牧歌的かつ幻想的でスローなドリームポップで日常に溶け込むような優しさを感じる。ヴォーカルがとにかく美しい。(aro)


111. Pet Shimmers – Face Down In Meta

Label – Self Released
Release – 2020/01/31

UK・ブリストル出身、ポストインターネット的な感覚とインディー的なセンスを両立させるPet Shimmersの1stアルバム。「Post Dick Circle Fuck」での純粋な楽曲の良さや随所に散りばめられたヴァイパーウェイヴ一派と共振するサウンドが新鮮で、今年の秀盤として選出した。(aro)


110. Lavender Blush – The Garden of Inescapable Pleasure

Label – Shelflife Records
Release – 2020/11/20

アメリカ・カリフォルニア州サンフランシスコを拠点に活動するシューゲイザー・バンド、Lavender Blushの1stアルバム。正統派インディーロック系統のシューゲイザーで、潔癖でドリーミーなサウンドと牧歌的な楽曲が美しく響く。名盤。(aro)


109. Dayflower – Popping Candy

Label – Self Released
Release – 2020/05/29

UK・レスター出身のドリームポップ・バンド、Dayflowerの最新EP。ネオアコ的な風通しの良さにシューゲイズ要素をひとつまみ振りかけたようなキラキラはじけるサウンドが楽しく、前作『Honeyspun』と同様に良質な内容。(osushitabeiko)


108. Джуна – Тюрьма

Label – Sierpien Records
Release – 2020/08/12

ロシア・モスクワを拠点に活動するシューゲイザー・バンド、Джунаの最新EP。直球のシューゲイザー×ポストパンク的な音楽を展開するバンドで、どこかメランコリックな「Голова – тюрьма」が素晴らしかった。バンド名は「dzhuna」と発音するらしい。(aro)


107. Bleached Heat – Seaglass

Label – Self Released
Release – 2020/07/14

UK・ブラッドフォードを拠点に活動するシューゲイザー・バンド、Bleached Heatの最新EP。漂白された正統派MBVフォロワーという印象を受ける鮮烈な作品。幻想的なノイズと完成度の高い楽曲、エセリアルなヴォーカルに撃ち抜かれる。(aro)


106. Pia Fraus – Empty Parks

Label – SekSound / Vinyl Junkie Recordings
Release – 2020/01/22

エストニア出身のシューゲイザー・バンド、Pia Fraus(ピア・フラウス)の5thアルバム。どこか冷めているようで、随所に熱量もある不思議な温度感。全体的にメランコリックなサウンド・スケープに仕上がっており、神秘的な美しさを感じることができる。(osushitabeiko)


105. WL – ADHD

Label – Forced Exposure / Beacon Sound
Release – 2020/11/13

アメリカ・オレゴン州ポートランド出身のドリームポップ・バンド、WLによる1stアルバム。ミニマルで幻想的なシンセとウィスパーヴォイスがMr Twin Sisterの影響を感じさせる、というよりは彼らの遺伝子を継ぐバンドと見るべきか。比較するとよりディープな瞑想性が感じられ、現在のドリームポップ・シーンの深化を伺わせる。(aro)


104. Ivan Arturo Principe – Cerulean

Label – Galaxy Train
Release – 2020/09/04

ペルー出身、現在はアメリカ・ジョージア州アトランタを拠点に活動するIver Arturo Principeの1stアルバム。近年のベッドルーム・ポップに通底する洗練されたソングライティングとドリームポップの要素、適度に緩んだ感覚が同居する名作。隣接するジャンルだとMac Demarcoの洗練と緩さを想起した。(aro)


103. Drab City – Good Songs For Bad People

Label – Bella Union
Release – 2020/06/12

ドイツを拠点に活動する、ウィッチハウスのプロデューサーであるoOoOOとIsramiq Girlによるドリームポップ・デュオ、Drab Cityのデビュー・アルバム。タイトルが示唆する通り、ルードな精神性と恐らくサタニズム由来であろう甘い感覚が美しく響くドリームポップの名盤。適度に緩んだアンサンブルとそれと相反するような幻想性、フレンチ・ポップを連想する気怠い楽曲がこのアルバムの異色性を際立たせている。(aro)


102. Shedfromthebody – A Dead and Aimless Hum.

Label – Self Released
Release – 2020/05/17

フィンランド発、ドゥームゲイズを掲げるShedfromthebodyによる1stアルバム。呪詛と聖性が入り混じるようなサウンドと幻想的なヴォーカル、重く引きずる楽曲がシューゲイザーとドゥームメタルの融解を示していて、個人的に今年何度も聴き返したアルバム。1X4X44R名義で展開されるヴォーカルによるダークウェイヴ・プロジェクトも必聴。(aro)


101. EASTOKLAB – Fake Planets

Label – UK.PROJECT
Release – 2020/06/03

名古屋を拠点に活動する4人組、EASTOKLAB(イーストオーケーラボ)の最新作。シューゲイザーやドリームポップ、ビート・ミュージックなどから影響を受けたサウンドを軸に、これまで以上に躍動感のあるギタープレイを展開。日常に潜む喪失感を浮き彫りにしながらも、その先にある希望からは決して目を逸らさない強さが垣間見える詞作が美しい。リングウェアを模したジャケットも凝っている。(osushitabeiko)


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